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古布の命に導かれ~思いをこめた服飾リフォーム作品展~

期間:2016年10月8日(土)〜10月8日(土)

古布の命に導かれ~思いをこめた服飾リフォーム作品展~

salon20161007甲斐さんは、市内北浦町のお生まれで今年80歳の傘寿を迎えた方です。戦後間もない頃に名古屋の服飾専門学校に進み、服飾技法を基礎から学びながら、時に京都に出かけて和装の織物の素晴らしさに感嘆していた若い時代だったそうです。卒業後は学んだ服飾の技法を活かして婦人服を仕立てるお仕事に就きました。

昭和41年にご主人と延岡に帰郷後は、当時7クラスの大人数だった土々呂中学校女生徒の制服を仕立てる仕事に追われる日々もあったと聞きました。また市内の洋装店や大型店から依頼され、当時まだオーダーメイドだった婦人服を数多く作っていたそうです。
ある時、著名なオートクチュールデザイナーの「やす あかの」先生との出会いから、「古布で新しい衣服を作る」リフォームの技法とその
魅力に目をくぎ付けにされた甲斐さん。福岡にも在った先生の教室に何度も通って学びます。
そしてある日、やす先生から「スペインのマドリードで開催される『国際交流祭』に一緒に行きましょう」とお声を掛けられます。こんな機会はもう無い、と思い切って、40人のお弟子さんやモデルの方々に交じって先生にお供し、スペインのリフォーム ファッションショーに行ったのです。今から8年前のことです。日本の着物の美しさ、そしてリフォームで斬新に甦った古布のファッションを絶賛し、感激する海外の服飾関係者を目の当たりにしてからは、さらに和装の織物に対する思いが深くなりました。

甲斐さんは言います。「日本の着物は、精細な技法と洗練された美意識の結晶です。着物を大切に着てほしいのです。でも、着物を着物として活かせず、箪笥に入れたままや「捨てる」などするのは忍びないことです。大切な人の形見だったりすればなおのことです。
私の兄は沖縄戦で戦死しましたが、兄の着ていた絣の着物をリフォームしてブラウスやベストを作りました。今でも大事にしています。

商品としてあるものは何でも手に入る時代になりました。でも、思いのこもった古布を甦らせ、現代に生きるファッションとすれば、それはこの世に一つだけの1点物になるのです。決して着物を否定するのではありません。着物への思いを引き継ぐことがリフォームの意味するところだと思います。」

どうぞ、みなさん、甲斐信子さんの人生を織り込んだ作品展をごゆっくりご覧ください。販売もして下さるそうですから、ご本人がいらっしゃらないときは、当店の販売員までお持ちください。代理を務めさせていただきます。
虎屋店主 上田耕市

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